職人インタビュー

黒木 憲 職人歴30年

左官職人を目指したきっかけを教えてください

親戚がもともと左官職人だったので、小さな頃から左官の仕事を間近に見ていました。かっこいい仕事だなと憧れ、自分も左官職人としての道を志すようになりました。

職人さんの繊細な仕事ぶりを見るたびに、子供心に「左官の仕事は芸術だ!」というようなことを感じていたのをよく覚えています。

仕事のやりがいは何ですか?

やりがいを感じる瞬間はたくさんありますが、現場監督さんから「きれいな仕事ぶりだね、さすがだよ」と言ってもらえるとうれしいですね。あとは社長が思っていたよりも早い工期で終わらせられたときなど、期待以上の結果を残したときには「やってやったぞ!」「ほらみろ、俺に任せておけば大丈夫だろ」とほくそ笑んでいます(笑)

後輩たちも入ってきますが生来負けず嫌いなので、後輩に抜かれないように技術を磨こうと日々考えています。「ここはこうやったほうが早くできる」「この材料を使いやすくするには、こう扱えばいい」など、常に頭もフル回転させています。

仕事で大変な時は何ですか?

左官職人の仕事は、決してラクな仕事ではありません。左官や土間工事をすれば、当然服も汚れますし、力仕事の側面も。

現場ではわれわれ左官以外にも、電気工事や水道工事などのさまざまな職人さんが入っていますから、お互いに現場で調整しあうこともあるので、それが大変かな。

あとはチームで左官工事に入るので、職人一人ひとりが効率的に作業できているか、全体を見渡して担当を割り振っていくのも私の仕事。「自分さえよければいい」は通用しないのも、大変なことといえば大変なことかもしれません。

休日の過ごし方を教えてください

変わっていると思われるかもしれませんが……献血に最近ハマっています。何度も献血に行っているので、献血センターの人からも顔を覚えられていますね(笑)

最初は「献血してみようかな」とふと思ったのがきっかけですが、今では習慣になっています。いつかは自分も、誰かが献血した血にお世話になるかもしれませんし。皆さんも、ぜひ!

現場の雰囲気はどうですか?

仲間意識がとても強い現場だと思います。誰でも経験が浅ければ、できないことがあるのは当たり前。同僚や後輩が何かに苦労したり悩んでいたりするなら、お互いに助けようという気持ちが自然と

働く現場だと思いますよ。もちろん人それぞれ性格は違いますが、その個性もお互いに認め合えているのでは。

私自身も、できるだけ後輩たちが仕事のことを相談しやすい雰囲気を作ろうと心がけています。

求職者に向けて一言お願いします

左官の仕事は、一緒に現場を終わらせたときの達成感がとてもある仕事です。手先が器用な人や、何かを作ることが好きな人、周りに気を使える人なら未経験でもきっと活躍できると思います。

奥深い左官の世界。少しでも興味があるなら、飛び込んでみてはいかがでしょうか?

渡辺工業株式会社は上下関係もなく、働きやすい職場です!

永田 亮 職人歴23年

左官職人を目指したきっかけを教えてください

弊社の社長のお父さんから、「やってみないか?」と声をかけてもらったのがきっかけです。

最初は左官という仕事がどんな仕事なのか全くわからず、今だからこそ言えますが、自分でも「3年続くかな」と思っていました。

でも3年目くらいから同じ壁を塗る作業でも、職人さんによって仕上がりが全然違うことに気づいて……。「ああ、自分もこんな風に、きれいに塗れる先輩のようになりたい」と思ったのを覚えて

います。

仕事のやりがいは何ですか?

「ほんとう?」と言われてしまうかもしれませんが、社長が自分の仕事に対して「うん、いいね」と笑顔になってくれたときは「よし!」と思いますね。

仕上がりだけでなく、工事にかかった期間、予算など全てをトータルでみて、会社としてお客さまの要望を満たすいい仕事ができたときにしか言ってもらえないので……。

職長として、現場でほかの職人が仕事をスムーズにできているかなどをチェックしながら進めていく作業は大変ですが、とてもやりがいがあります。

仕事で大変な時は何ですか?

左官の仕事は自然相手の仕事。気温、湿度、風があるかどうかなどによって材料の固まり具合が全く違います。夏と冬でも異なるので、毎回仕事の進め方や次の作業に移るまでのスピードを変えなければいけません。

予算や工期も意識しつつ高い品質で左官工事を完了させるためには、「どうしたらいいか」を常に考えることが大切ですね。

休日の過ごし方を教えてください

休日はこれといって特別なことはしていませんが、家族や友達と過ごすことが多いですね。

今年の夏はマイホームに親戚や友人などを招待して、BBQをたくさんしました。15歳と3歳になる子供がいるので、家族で動物園や買い物に出掛けることもあります。
残業もほとんどないので、家庭のある人でも働きやすい職場だと思います。

現場の雰囲気はどうですか?

とにかく明るい! の一言です。

もちろん仕事はきっちりこなしながらですが、現場で冗談が飛び交うこともありますよ。お互いのコミュニケーションが何よりも大切ですから、みんなが気になることは言い合えるような雰囲気づくりを私も心がけています。

求職者に向けて一言お願いします

左官職人という仕事は、本当に飽きることがありません。現場、季節、そして職人の腕によって仕上がりも全く異なるこの仕事。
日々勉強、一生勉強することがある、と言っても過言ではないかもしれません。
もちろん、お客さまの大切な現場を任されているので責任も重大ですが、一人前になるまでのサポートは私たちがしっかりするので大丈夫!
高い技術が求められる仕事ですが、真剣に取り組めば、きっとどこでも通用する職人として成長できると思います。